01

出発点は南コーカサス

ジョージアの新石器時代遺跡では、大型土器から葡萄由来の酒石酸などが検出されました。年代は紀元前6000〜5800年頃。葡萄ワインの体系的な製造を示す最古級の証拠です。

現在もジョージアに残るクヴェヴリと呼ばれる土器醸造は、古い醸造文化との連続性を感じさせます。

02

海を渡ったワイン

ワインはアナトリア、レバント、エジプトへ広がり、やがて地中海交易の重要品になりました。壺の形や刻印は、どこで造られ、どこへ運ばれたかを知る手掛かりです。

ギリシャでは宴席の作法と結びつき、ローマでは葡萄畑と流通網が拡大しました。

03

中世から産地の時代へ

中世ヨーロッパでは修道院や領主の農園が葡萄畑を維持し、土地ごとの違いが蓄積されました。近代になると瓶とコルク、鉄道、微生物学が品質と流通を変えます。

ワインの歴史は、味だけでなく容器、税、宗教、土地所有の歴史でもあります。